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【ライブレポ】ユニゾンスクエアガーデン15周年記念『プログラム15th』!シングル曲も盛りだくさん、お祝いモード全開の舞洲でのライブ&MC全容

UNISON SQUARE GARDENが2019年7月27日、大阪・舞洲の特設野外会場で15周年記念ライブ『プログラム15th』を開催した。

 

2019年1月1日にアナウンスされはじまった15周年。

ここまでに、5月~6月にはSKY-HIやLiSAらを迎えたイベント、fun time Holiday7を名古屋で開催。7月には東京スカパラダイスオーケストラやthe pirrowsといった先輩バンド、クリープハイプやBIGMAMAといった同期バンドが参加したトリビュートアルバム「Thank you,ROCK BANDS!」を発売。

B面の総選挙をおこない、見事第1位を飾った『スノウリバース』のミュージックビデオも作成されたB面コンプリートアルバム「Bee side Sea side」を発売するなど、アニバーサリーイヤーにふさわしい様々なアイディアを世に示しつづけるUNISON SQUARE GARDEN。

 

そして7/27、大阪舞洲スポーツアイランドでおこなわれたのが、15周年の最大イベント、『プログラム15th』である。

 

UNISON SQUARE GARDEN 15周年記念ライブ program15th

 

前日からの天気予報で台風も心配されたが、ユニゾンは運も味方につけた。当日は昼まで雨が降っていたが、17時半の開演のときには雨の気配など心配ない、涼しい風がきもちよい、ライブにとって最高のコンディションとなっていた。

 

ライブが始まる直前、ステージ両脇に備えられた大型ビジョンには今回のライブイベントをずっと応援し続けていたFM802のDJパーソナリティたちがユニゾンのライブの魅力をステキな言葉とともに熱く語ってくれた。

 

そんな素敵な紹介を、会場に集まった24000人が聞いてボルテージが上がらないわけがない。

 

プログラム15th、攻めに攻めた序盤

幕開けはいつも通り、イズミカワソラさんの『絵の具』。
普段であれば、メンバーが登場し終われば途中で『絵の具』は途切れ、最後まで歌が流れることはない。しかし、いつもと今日は違ったっていいのだ、お祝いなのだから。

『絵の具』は最後まで流された。

「もしも足りない色があるなら わたしが持ってるよ 一人きりじゃいけないとこへ 2人でゆこう ゆこう」

 イズミカワソラ 『絵の具』

 

今日くらいは、お祝いなんだって、言ってくれている気がした。

 

そして響いたのはボーカル斎藤宏介の

「だから今その声を捨てないで喧騒の街 君を見つけた

お人好しカメレオンじゃないだろ 君だけのために」

『お人好しカメレオン』冒頭のアカペラだった。
この15年、難しい田淵の楽曲をいとも簡単に、涼しい顔をして歌い上げてしまう斎藤の歌は、一音一音、歌詞の一言一言を丁寧に伝えてくれる。田淵からも『化け物』と称されるこのボーカリストのアカペラは圧巻だった。

 

この曲を1曲目に持ってくれた理由、それは

「僕は僕のために そう例えば僕はそう

だから君のために君はいるんだよ」 


この一節がこれからのユニゾンの決意を示したものだったのかもしれない、とライブ終盤にMCで斎藤が語りかけた言葉と、お人好しカメレオンの歌詞を改めて見返すと、そう思ってしまう。MCは後述する。

 

2曲目からはユニゾンのライブの中でも鉄板曲、『シャンデリア・ワルツ』、そしてライブやフェスでも大盛り上がりする『君の瞳に恋してない』。
立て続けにライブのボルテージを最高潮に引っ張り上げる曲をチョイスしてくれるのも特別な日だからだろう。


3曲を演奏し終えたあと、斎藤宏介から

「今日は長いよ!ユニゾンスクエアガーデンです、よろしく!」

とお決まりの短い挨拶からすぐさま、『流星のスコール』、『instant EGOIST』を間髪入れずに演奏する。『instant EGOIST』の途中、『23:25』という曲のメロディが流れる節があり、この節が流れたあと、ベース田淵智也の笑い声が挟まり曲のアクセントになっているのだが、この日はいつも以上に、笑い声のテンションが高かった。もはや狂気を感じるほどに(笑)


それほどまでに、24000人というオーディエンスを前に演奏する彼らも、このライブを楽しんでくれているんだな、と嬉しくおもう。

 

あらかじめインタビューで、プログラム15thは特別だから、祝ってほしいから、と気持ちを開放的にしていた田淵智也の宣言通り、この日のセットリストではシングル曲が13曲も演奏された。ユニゾンのライブでここまでシングル曲に溢れるセットリストは記憶にない。

 

『リニアブルーを聴きながら』、『Invisible Sensation』を連投し、上がりに上がった序盤戦。ユニゾンのライブには抑揚がある。ライブの流れを考えて組み立てられたセットリストはいつも田淵自身が自画自賛しているが、この日も例に漏れず計算されたセットリストだった。

 

プログラム15th、何気ない歌でお祝いした中盤

『8月、昼中の流れ星と飛行機雲』を優しく歌い上げる斎藤の声が、ちょうど日が沈みかけた夕暮れの舞洲になんともマッチしていて、ロックだけじゃなく、落ち着いた曲も主役級に持ってこられる。そんな演奏力、バンド力があるから、ユニゾンスクエアガーデンは支持されてきたのだ。

『オトノバ中間試験』、『カウンターアイデンティティ』、『Catch up,Latency』を演奏し、12曲目、中盤に差し掛かったこのタイミングで『プログラム continued(15th style)を投じる。この特別な歌を途中に持ってくるから、ユニゾンは面白い。

 

「何気ない歌でなにげない記念日をお祝い」 する。ライブスタンスとして、いつも通常営業を掲げるユニゾンが特別なこの日のための歌を、何気なく投下して何気なくお祝いする。そこにはいつものユニゾンの姿があった。それでも15周年記念バージョンのこの曲の歌詞は祝ってもらうモード全開のため、「今日ぐらいは祝ってくれないかな!」と懇願する歌詞が紛れ込んでいるのだから、なんとも可愛らしい。

 

ライブ中盤戦、ここでの緩和タイムで選ばれた曲は『黄昏インザスパイ』。以前のツアーでは最初の一曲目に演奏されたこともある楽曲だ。


「地位や名誉だって手に入れたいんだよ カッコ悪いかな?
聞いてほしい声がある 届いて欲しい人もいる 多い 少ないは関係ない」

『黄昏インザスパイ』(「Catche In The Spy」12曲目に収録)

 

ユニゾンは売れることを目標に走ってきたバンドではない。自分たちの好きな音楽を自分たちが楽しむために走ってきたバンドだ。それでもそこに行き着くには、それ相応の地位や名誉は必要だ。


15年、しっかりと地に足をつけて走ってきたからこそ、煽らなくても、お決まりごとの手拍子なんかなくてもそれでも楽しめるライブを作り上げることができる。

ユニゾンスクエアガーデンは、本当にすごいバンドなのだ。

 

プログラム15th、MCパート①

『春が来てぼくら』を演奏しおわり、MCを挟んだ。

 

斎藤「いまでこそ、ライブで煽るのださい!って言ってますけど、僕らにも黒歴史はあって。田淵は大阪のミナミホイールっていうイベントで、【おまえのホイールをまわせー!】って煽って。いまだにあれの真意が分からないんですけど(笑)

 

貴雄なんて、ライブ中にいつもドラムセットに飛び込んでいたから、いつも流血していて。あるライブハウスでドラムセットに飛び込んだら、ドラムセットが折れてしまって。店長さんに説教されるかとおもったら、孝雄が逆ギレして、【こんなんで壊れるドラムどうかしてますよ!】みたいなこと言って。たぶんまだ弁償してないんで、今度払いにいきます」

 

と、メンバーの黒歴史を紹介して笑いを誘ったあとに演奏されたのは、ユニゾンが売れる前、インディーズのころから演奏されていた『水と雨について』。

いまではもうほとんど演奏されることのなくなった楽曲を、こういう機会に、日の当たる場所に持ってきてくれるあたりに、ユニゾンの楽曲への愛を感じる。

 

プログラム15th、終盤間近、超人的ドラムソロ

 そして『harmonized finale』の綺麗な旋律と歌声を響かせ、舞洲の会場に一息つかせたあと、『cody beats』、『10% roll,10% romance』を繰り広げる。

 

ここまですでに18曲演奏してきたのだ。普通ならもう終わりかけ、体力も切れかけるところだろう。そんなタイミングで鈴木貴雄のドラムソロ。このバンドは本当に超人的だ。貴雄のドラムは手数が多い。そしてスティック回しや立ちながらのドラム回しなど、見るものを視覚的にも楽しませてくれる。超人的で変態的、ユニゾンのドラムは貴雄にしかつとまらない。

 

そして、ライブは終盤戦にさしかかる。もう舞洲の空はすっかり日も沈み、夕暮れ刻とはまた違った雰囲気を醸し出していた。

ここからは怒濤の、狂喜乱舞する楽曲たちのオンパレードだった。

『天国と地獄』『fake town baby』『徹頭徹尾夜な夜なドライブ』『シュガーソングとビターステップ』といった、いままでユニゾンのライブで1曲でも主役を張れる楽曲がここまで立て続けに並べられるのは、なかなかないことだ。今夜のライブは本当に無敵だった。

 

プログラム15th、MCパート② 

22曲を終え、再度MCを挟む。

 

斎藤「ようやく、この15周年記念ライブも終盤です。明るいところから暗くなるところまで、こっちから見てても、とても綺麗でした。最初から夜はじめれば良かったってくらい涼しいしね(笑)今日はアンコールもなしです」

観客「えー!!!!!!」

斎藤「え、まだ歌わせる!?もう22曲もやったんだよ。なのでMCもここが最後なので、ちょっと喋ろうとおもいます」

 

「UNISON SQUARE GARDEN、今でこそたくさんのお客さんが来てくれるようになったけど、最初は自分たちがやってて楽しい!ってところから始まっていて。で、ありがたいことにそれを良いって言ってくれるお客さんがちょっとずつ増えて、スタッフも集まってきてくれて。1人1人紹介したらキリがないから言わないけど、実は1年前からこのライブを計画してきてて。台風がきて中止になったらどうしようか、なんてリスクを抱えながらも、ぼくたちがやりたい!ってことを通してくれて。普通のことじゃないし、これだけの人が集まってくれることも当たり前のことじゃないから。ありがたいとおもっています。

そんなみなさんに、ぼくたちができることが1つだけ、はっきりしていることがあります。それは、自分の好きな音楽を続ける、ということです。そうすれば、今日ここにいるUNISON SQUARE GARDENを好きだって言ってくれているお客さんにもまた喜んでもらえるんじゃないかって、おもっています。

こんな話もたまには、ね。…ふたりも喋る?」

 

ユニゾンのMCを斎藤以外がするのは武道館以来。せっかくの記念日だからできること。

貴雄「どうもツイッターでバズった人です!」

と前日、台風が心配された会場の様子を公式アカウントから報告したことに2万いいね!が着いたことに触れてあいさつ。

 

貴雄「俺は本当にどうしようもない人間です、マネージャーからのメール返さないし、電話に気付いても…出ないし、打ち上げにも出ないし(笑)それでも才能のある2人が、欠陥だらけの俺を見捨てないでくれた。みんな真面目なんだよね。根が真面目で才能もあって、努力もしたら、そりゃすごいもんができるでしょう!これからもユニゾンを好きでいてくれたお客さんや今日はじめてライブを見てくれたお客さんの心に灯をつけられるように、自分の好きなようにドラムを続けていきたいとおもいます!

と、決意と感謝の言葉、ドラマーとしての在り方を述べてくれた。

 

そして、マイクは田淵のもとへ。

斎藤、貴雄2人のMCではうなずいていた田淵だったが、マイクがまわってくると、終始無言。何か言葉を紡ごうとしても、なかなか言葉を発さない。なぜだかこちらまでドキドキしてくる。会場ビジョンに映し出された田淵の、少し涙を含んだ目をみるとなんとも言えない気持ちになった。バンドの司令塔として、作詞作曲を一手に担い、綿密に計画をたて、バランス感覚をたもつ。「大きな会場ではやらない!」というポリシーも、ロックバンドは楽しいぞ!という言葉を体現するための所作も含め、地に足つけた活動を続けるための努力を怠らなかった功績は本当にすごい。

そんな田淵の姿をみて、こちらの涙腺まで緩んでしまった。

そして発した言葉はなんともシンプルで、そのひと言にすべてが集約されていた。

 

「UNISON SQUARE GARDENはすげーバンドだな!よくきた!…またやるぞ!」

 

そのとおりだよ、田淵。本当に凄いバンドなんだよ。それを改めて言葉にされて、ずっとこのバンドを好きでよかった、そしてこれからも好きでいたい!そう思わせてくれる、シンプルで胸に突き刺さる言葉だった。

 

プログラム15th、涙腺崩壊する怒濤のラスト

そして、『さわれない歌』。ここにこの曲を持ってくるからこそ、MCも大事な意味を帯びてくる。

 

だから僕は今日も惑星(ほし)のどこか 誰にも触れない歌をうたう

近付き過ぎないで ちょうどいい温度感であれ

みんなに届かなくていいから いくら嘲笑われてもいいから

願いながらlet me sing, let me sing 誰にも触れない歌をずっとね

(『さわれない歌』

 

いままでも、これからもユニゾンとファンは近付きすぎることなく、ちょうどいい温度感で寄り添っていくのだとおもう。近くの街でライブをやってきてくれて、いつも通りの姿を見せてロックバンドは楽しいだろ!ってことを伝えにきてくれる。さわれないちょうどいい距離感だから伝わるものが、音楽には、ユニゾンにはあるのだ。

 

『桜のあと』を演奏し、貴雄がラストー!と掛け声をいった気がしてはじまった『オリオンをなぞる』。これで最後か…最高のライブだったな、と噛みしめながら聞いていた。しかし、これが最後ではなかった。

 

最後の最後に披露されたのは、『センチメンタルピリオド』。ぼくがユニゾンと出会った、きっかけの曲だ。

 

低空の低空を走ってるのが僕なら

紐解くステイドライフ、この手は離さないでいよう

そしてひとつずつを踏み締めてるそのスタイルはどうでしょう

まるで使い古した暫定状態 それも別に悪くねえよ バイバイ

 『センチメンタルピリオド』

 

本当に、ユニゾンはひとつずつ、その歩みを踏みしめてきた。煽らない、コール&レスポンスもない。ライブの決まり事もない。大きい会場でやることもほとんどない。フェスですらMCをしない。

 

そんなバンド、日本にいくらあるだろうか?そんなバンドが24000人を集め、15周年記念ライブを大成功させるのである。それは、すごいことなんじゃないか?

 

『UNISON SQUARE GARDENは、すげーバンドだな!』そう田淵が言った。これからもユニゾンは低空とはいえなくとも自分たちのスタイルを信じて貫き、この先の5年10年を踏む締めていくのだとおもった。

ぼくはそれについていく。これからも良い音楽と良いライブを追い求めて。

 

最後に15発、感謝の気持ちを込めて打ち上げられた花火はとても綺麗だった。花火はかすんで見えなかったけど、あの場所に、あの空間にいれたこと、15周年をお祝いできたことは、自分の人生の誇りになる。そう思えるほどのライブだった。

 

Thank you rock band!

Thank you UNISON SQUARE GARDEN!!