世間では、AIの発達によって仕事がなくなってしまうと発表されています。
自分たちの仕事がなくなってしまうんじゃないか?と不安になりますよね。
でも、AIの発達によって無くならない仕事も発表されています!
オックスフォード大学の准教授であるマイケル・A・オズボーン氏が発表した論文『THE FUTURE OF EMPLOYMENT(未来の雇用)』で人間の仕事の702職種を「コンピューターが代行できるかどうか」という視点でランキング化しています。
以下が2030年まで無くならない仕事10選です。
レクリエーションセラピスト
メカニック、修理工、施工業者
緊急管理取締役
メンタルセラピスト
聴覚訓練士
作業療法士
歯科技工師、義肢装具士
医療ソーシャルワーカー
口腔外科医
消防士
この中に私の持っている作業療法士も入っています!!今はアメリカでも人気の職業になっているんです!
でもさ、理学療法士と何が違うの~?テレビで出るのは理学療法士ばっかりじゃない?
よくぞ聞いてくれました!理学療法士と作業療法士は似てるようで、勉強する内容も結構違うよ!それを詳しく説明します
Contents
作業療法士の仕事はどういうもの?
日本作業療法士協会での定義だと
「作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。」
・・・はい、堅苦しいですね。
定義を簡単に言うと
「人間が行う作業(日常生活、家事、仕事など)を通して、
身体や心をリハビリテーションをしていく仕事」です。
例えば、ご飯を食べるときに箸が使いにくくなった人に食べやすくするリハビリや道具の提案をしたり、
病気によって家事がしづらくなった人に行いやすい環境を提案したり、やりやすい方法をすることを行っています。
加えて、手の機能についても詳しいので手のスペシャリストとも言われます。
総じて、生活の質(QOL)を向上させるリハビリを行う人です。
作業療法って誰がうけられる?
作業療法は基本的に、ドクターから「この人のリハビリよろしく!」といわれないと
作業療法が受けることができません。
疾患で受けられるのは、脳梗塞などの脳卒中、パーキンソン病などの神経難病、
手や足の骨折、発達障害などの子児など幅広い疾患などの人が受けられます。
あと作業療法の特徴いえば、
そううつ病や摂食障害などの精神障害の患者さんも対象になるので、
身体も心も見られるセラピストとなります。
作業療法士と理学療法士の違いはどんなもの?
私も仕事をしていて良く言われる質問になります。
リハビリを受けていてもその違いが分からなくなってしまう方も多いです。
理学療法士は寝返る、立つ、歩くといった基本的な動作の回復をサポートするセラピストです。
最近有名になっている筋膜リリースも理学療法士の先生が伝えていますし、
筋肉などの身体の基本的なものを回復させていくものだと思ったもらえればよいでしょう。
理学療法士も作業療法士も、身体の基本的な情報(骨、筋肉、脳など)は勉強しています。
しかし、そこから応用的な勉強が始まるのですが、
理学療法士はもっと専門的な身体の使い方、歩行
作業療法士は作業を通した治療、精神的な疾患
と勉強する内容が途中から変わるので、一緒のようで違う仕事になるのです。
理学療法士=歩くなどの生活の中での基本的な動作をサポートする
作業療法士=食事や家事などの応用的な動作をサポートする
と思ってもらえば良いです。
どちらにしても、生活をしてて困っていることをリハビリしていくことは同じなのでわかりにくい理由となるでしょう。
だからテレビで出てくる理学療法士は平行棒で歩いている姿が多いのね!
なかなか作業療法士はドラマのワンシーンだけだったら取り上げにくいかな。妻夫木くん主演の「オレンジデイズ」くらいしか見たことない気がする!
何故AIで仕事がなくならない理由は!?
作業療法士は何故AIになりかわらないのは
「常に人の身体は変わっていくため、その変化に気づくこと、
その変化に合わせた計画を立案する必要がある」
「身体にも心にもアプローチすることが必要になる」
という点です。
もちろん、リハビリの世界には、ロボットリハビリなどが発達してきています。
リハビリの世界にもAIが行うことが増えていくでしょう。
ただ「作業」には、正解がありません。
何故なら、自分と他の人が同じ作業をしていても、手順や方法が同じ人はいません。
例えば、食事をするにも、右手で食べる人、左手で食べる人、
お皿を持って食べる人、こだわりを持って汁物から食べる人…など
作業をすることは、人によって全て一緒の人はいません。
それはAIでは対応できないので、作業療法士は仕事がなくならないのです。
作業療法士は「作業」を通して人の生活をより良くする仕事です!
作業療法士は、「作業」を通して生活の質を上げていく仕事です。
もし脳梗塞の人がリハビリをするならば、
「家に帰ったら何がしたいですか?」
と聞きます。
その人が今まで何を大事にして生きていたのかが分かるからです。
もしすぐに実現ができなくても、小さな目標をたくさん立てて、
その目標を達成していきながら、最後に患者さんが望んでいたことを達成させるようリハビリをしていきます。
もし、近くに作業療法が必要だなと思う方がいたら、紹介してほしいです。
その場合は、その作業療法士が全力でサポートしてくれますよ!
理学療法士が有名ですが、作業療法士ってこういう仕事なんだと思ってもらえたら嬉しいです。
まとめ
作業療法士っていう仕事は、なかなか認知されにくい仕事です。
昔は、理学療法士と間違われることが多く、それが嫌で知り合いの人に理学療法士ですって言うことが多かったです。
でも、AIが発達しても無くならない仕事で誇れるモノです。
ぜひ気になっている人がいたら、目指して欲しいです!