平成最後の日、私は京都南座にいた。
それは何故か?
きゃりーぱみゅぱみゅの
「音の国ライブツアー2019」のひとつである「きゃりーかぶきかぶき」に参戦するため!
といっても私は、お義母さんの付き添いだけれども(笑)
誘われて、京都南座でライブが見れるということもあり二つ返事でOKを。
仕事の関係で、いーさは来なかったけれど。
(ふたりで出かけるのは初めてだったので、気まずい気持ちもあったことは内緒)
そんなきゃりーぱみゅぱみゅの魅力をライブの感想を交えて解説する。
Contents
きゃりーぱみゅぱみゅってアイドル?アーティスト?
何故ライブへ?
私は根っからのきゃりーちゃんのファンではない。
何故ライブに行っているかというと、
お義母さんはきゃりーぱみゅぱみゅの大ファンで、定年を迎えながらも東京~沖縄であればほとんどライブにいっている追っかけであるから。
関西圏であれば、私たち夫婦も一緒に参戦する。
なので、いーさのほうがきゃりーちゃんのライブに行くことが多い。
私も2回しかライブにいっていないが、これからもきゃりーちゃんのライブにいくと思う。
それは何故か?
きゃりーちゃんのライブはとても楽しくて、バンドばかりのライブを見ている私からしてもとても面白い。
日本のCawaiiを作り出したポップアイコン
元々きゃりーぱみゅぱみゅはデビュー当時からアルバムを聴いていて、好きな方だった。衣装も可愛いし、楽曲もポップで単純に耳なじみが良い曲が多かったからだ。
最初はメディアで「原宿発のポップアイコン」としてもてはやされてテレビで見ることや聞くことが多かったが、次第にメディアに出ないことが増えていった。
最近、恋愛ネタ(セカオワの深〇とかgo!go!vanilasのボーカルとか)やCDが売れないことでまとめサイトでも見ることが増えた。
きゃりーも「自分はアイドルじゃないから恋愛OK」と堂々と主張しているから、カワイイをウリにしているが、アイドルではないとのこと。
このもんだいガールも、かなりメディアを騒がせていたのがなつかしい。
でもライブを見たことがない人は、アイドルの一括りにされてしまう。
アイドルって絶対いつか廃れることが多い。
実際きゃりーだってそうだ。
最初売れていたときに出していた楽曲は、その時代に合ったモノを出していたし、それが斬新だった。
きゃりーは今26歳。そりゃあ落ち着くのも無理ない。前と比べたら、衣装も落ち着いているものが多い。いつか廃れてしまう(=オワコン)のではないか?
実際きゃりーの魅力は何だろう。
「目新しいもの」を彼女に求めている?
はたまた、原宿系のカワイイは時代遅れだからか?
どっちも当てはまるだろう。
でもきゃりーぱみゅぱみゅの魅力はそれだけではない。
きゃりーの魅力はライブでこそ映える。
きゃりーかぶきかぶきのレポート
前置きはさておき、今回行った南座の感想を。
第一幕:歌舞伎とカワイイのコラボ!

南座の会場は花道があり、三色縦縞の定式幕があり、歌舞伎の舞台ということが一目で分かる場所だった。この舞台でどんな舞台を見せてくれるか、会場についた瞬間ワクワクした。
ライブが始まる前から、笛と柝の音でアレンジされたきゃりーの曲が流れ、会場がいまかいまかと待ち受ける。
幕があがり、歌舞伎の人気舞踊「連獅子」をモチーフにした男性ダンサー4名と「にんじゃりぱんぱん」を歌い、歌舞伎の衣装をモチーフにした黄色の艶やかなきゃりー。
今回全て振り付けを変えて、歌舞伎の「見得」や小道具の扇子や番傘を使い、会場とマッチしたダンスを踊る。
色艶やかな女性ダンサー2名も登場し、「み」「こいこいこい」「演歌ナトリウム」といったアルバム曲が歌われる。
途中黄色の歌舞伎衣装から「ぶっ返り」という歌舞伎の技法(私も初めて知った)で真っ赤な着物にチェンジする。ライブ後に分かったことだが、きゃりーのメイクも歌舞伎モチーフでアイメイクが素敵な朱色で施されていた。
そんな衣装やダンサーに魅了されるなか、今回のツアーの目玉である「音ノ国」。
前のアルバム「じゃぱみゅ」で1番好きな楽曲。ちょっとボーカロイドの曲に似ているが、ちゃんと可愛さも持っているこの曲。
南座で演奏されるのが1番合っていた。そして、曲が終わるとともに、花道を使ってきゃりーが去っていき、幕が閉じる。
これも歌舞伎の一種で、一部が終わるとすぐに幕が閉じるよう。
待っている間、義母さんときゃーきゃーいっていた(笑)
「じゃぱみゅ」は和風の楽曲が多く、このアルバムがなかったら南座でライブがなかったんじゃないかというほど、この会場ときゃりーのライブが合っていた。
歌舞伎の連獅子ってちょっと怖いイメージがあったけど、きゃり-のポップな楽曲と踊るととても可愛く思えた。
何でも可愛くみせてしまえる世界観を作れるきゃりーは本当に上手いなと思う。
第二幕:出雲の阿国のイメージの衣装と圧倒的な会場の一体感

第二幕は歌舞伎舞踊の演目「藤娘」の舞台をモチーフとした紫色の花がたくさん使われた、きゃりー自身が選んだ背景とともにスタート。
客席後方から、歌舞伎で実際使われる馬に乗ったきゃりーが、出雲の阿国をイメージして作られた衣装を着て登場。
何故出雲の阿国なのかというと、美輪明宏さんと対談したときに、『現代の出雲の阿国ね』、といわれたのがきっかけだそう。
一幕と違って和風の楽曲ではなく、きゃりーの人気曲が歌われる。
「最&高」「きみに100パーセント」「PONPONPON」「Crazy Party Night~ぱんぷきんの 逆襲~」とヒット曲が連なる。
きゃりーの曲の魅力は、みんなで楽しく踊れること。
ダンスがすごく難しいわけでもないし、子供だってノリノリに踊れてしまう。本当にコアなファンは、完コピしていて踊れるくらい。
2列前にコスプレしている男性ファンは、動きが激しいがほとんど完コピ。でもきゃりーのファンたちって、皆笑顔で踊っているし、老若男女とファン層も様々だがこれだけの人を魅了するのは難しいと思う。
以前、フェスで見たときも、きゃりーのときはほとんどが楽しそうに踊っていた。なかなか普通のバンドだったら、こんな風にはならない。
普段行くバンドの客層とは違うから、結構まわりを見ているのも楽しい。
5月に配信される「きみがいいねくれたら」、最後の「原宿いやほい」で会場のコール&レスポンスが今日のライブの盛り上がりを示していた。
私もきゃりーのグッズのライトを使っていつの間にかノリノリで踊っていた。
しかしそのライトが2000円すると聞いたときは、正直ぼったくりだと思った(笑)
そんなライトを嫁の分まで買ってくれるお義母さんに感謝。
きゃりーぱみゅぱみゅは立派なアーティスト!
アーティストが乱立しているが、ぶれない彼女の世界観
アイドルやアーティストは、どんな形でもある今の音楽シーン。
しかし、きゃりーぱみゅぱみゅは、アイドルではない。
アーティストだ。
今回のライブでそれを思い知った。
きゃりーはどんな世界でも、「カワイイ」を表現できる才能がある。
10代の頃は、流行りの原宿のおしゃれでカワイイを示していた。
今は20代なりのカワイイを作っている。今回は歌舞伎の世界観では作り出せない、カワイイをちゃんと表現できていた。
なかなかこの世界観を表現できるのは難しいと思う。
いつ見てもきゃりーのPVは凝っている。目新しさはないかもしれないが、見ていて楽しいし、びっくりさせられる。
ライブでも、いつもきゃりーが衣装や会場のセットのアイデアを出しているから、それを見るだけでも本当に楽しい。
きゃりーを120%楽しむなら、ぜひライブへ!
もし、きゃりーが気になる!という人はぜひ、ライブへいってほしい。
できればワンマン。
きゃりーがこだわってつくるものはとても素敵だ。